大阪大学「トキソプラズマ」重症化の謎を解明

トーチの会もお世話になっている大阪大学微生物病研究所の山本教授の
最新のトキソプラズマの研究内容が米国の医学雑誌に掲載され、
それに関する記事が産経新聞のネット版に掲載されていますので、ご紹介します。

▼【貴方にも寄生、トロイの木馬…「トキソプラズマ」重症化の謎を解明 阪大】
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140916/wlf14091616300007-n1.htm

山本先生による解説(下にリンクあり)より抜粋
「口から入ったトキソプラズマは腸管に達した後に感染局所である腸管の上皮から、
全身性に感染が拡大していくことが古くから知られており、
感染局所から全身に広がる際にマクロファージや樹状細胞、好中球といった宿主の自然免疫細胞にトキソプラズマが潜伏感染することが重要であることが最近、示唆されています。
トキソプラズマにとっては、自然免疫細胞に潜伏感染して表面に出てこないことにより宿主免疫系の監視網から逃れられる点が有利であり、
病原体によって利用される自然免疫細胞が、まるでギリシャ神話に登場する「トロイの木馬」のようであることから、
この一連の現象は、『トキソプラズマ「トロイの木馬」現象』と呼ばれています。」

この研究の成果は、
トキソプラズマの全身性への感染拡大を阻止し、トキソプラズマ症の
発病を食い止める新たな分子標的治療戦略を提供できるものとして、
大いに期待できます。

阪大免疫学フロンティア研究センターからプレスリリースされている研究の詳細な内容については、以下を御覧ください。

▼寄生虫「トキソプラズマ」は、どのように宿主の身体を乗っ取るか? (山本 教授が JEM に掲載)2014/9/16

http://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/jpn/research/2014/09/20140916-jem.php

▼山本先生による解説です
http://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/jpn/research/山本雅裕%20JEM%20解説_20140916.pdf

 

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

\ NEW / 印刷して見える所に貼ろう! 11か条イラスト版PDF

11か条イラスト+解説(PDF)