おなかの中の赤ちゃんがCMVに感染したかどうか調べる方法はありますか?

母親の胎内で感染した赤ちゃんは、妊娠21週頃になると尿中にウイルスが出始めます。この尿が羊水となりますので、妊婦が初感染したことがわかった場合、妊娠21~22週に羊水を採取して、PCR検査でCMVの遺伝子を検出することができます。

しかし、状況によっては羊水検査そのものができないこともありますし、時期がずれると偽陰性(感染していても検出できない)になることも多いです。
また、胎児に感染していた場合、妊婦健診行われるエコー検査によって、
胎盤肥厚や羊水過多、それに後述(胎内で感染した場合、どんな症状が出ますか?)するような胎児の変化が見られる事があり、それらを診断の頼りとすることもあります。
ただし、感染していてもエコー検査で何の所見も認められないことが殆どであり、また逆に、それらの所見があっても、それがCMVとは別の理由で生じている場合もあります。

本当の確定診断は、生後3週間までの新生児の尿検査により行います。 確定診断された場合、症状や赤ちゃんの状態にもよりますが、抗ウイルス薬で感染した赤ちゃんの治療ができる可能性があります。

妊娠中の初感染が判明した場合、何か対応策はありますか?

監修:長崎大学 森内浩幸

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

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