先天性CMV感染症の治療方法は日本にありますか?

治療には免疫グロブリン、ガンシクロビル、ホスカルネットが用いられていますが、エビデンスが十分にある治療法はガンシクロビルによるものだけです。

免疫グロブリンの経静脈投与は、 血小板減少や肝機能異常に対して有効なことがありますが、ウイルス感染を抑える力はありません。
CMV 高力価免疫グロブリン製剤であれば、「希望的観測として」「もしかしたら」期待できるかも知れませんが、前述のように国内では販売されていません。

症候性先天性CMV感染児に新生児期からガンシクロビル(商品名:デノシン)を6週間経静脈投与使用した結果、感音性難聴の改善もしくは進行停止が得られた他、精神運動発達の遅れも軽度であったことが報告されています。
しかし、6週間に及ぶ点滴治療は大きな負担にもなります。
そこで、その他の理由では入院の必要のない赤ちゃんの場合には、ガンシクロビルのプロドラッグ(消化管から吸収しやすい形で飲み薬として使い、体内に吸収された後でガンシクロビルに戻る薬)であるバルガンシクロビル(商品名:バリキサ)の経口投与も使われています。
ガンシクロビルで6週間後に投薬をやめると、ウイルスが再び活動性になることも多く、現在、米国ではバルガンシクロビルによる6か月間の治療の臨床試験が行われています。
その一方で、ガンシクロビルやバルガンシクロビルには骨髄抑制等の副作用がある事も知られていますし、長期的な影響(妊孕性や発がん性)もまだ完全にはわかっていません。

どうしてもガンシクロビルが副作用のために使用継続できないか、稀にガンシクロビルではウイルスの活動を十分に抑えることができない場合には、ホスカルネット(商品名:ホスカビル)が用いられます。しかし、ホスカルネットは、腎毒性が強いお薬であるため、初めから使うことは勧められません。

問題は、先天性CMV感染児への治療にはこれらの薬剤の保険適用がない現状です。
また、お薬の効果判定には、血液中のウイルス量を定期的にモニターする必要がありますが、こうした検査をする体制も十分には確保されていません。

先天性CMV感染症で生まれる赤ちゃんはどのくらいいるのですか?

監修:長崎大学 森内浩幸

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