自分がCMVに対する免疫を持っているかどうかは、どうすればわかりますか?

自分がCMVに対して免疫を持っているかどうかは、血液検査でわかります。

CMVに対する免疫の指標となる抗体の有無を調べる検査です(抗体検査)。
しかしながらCMV抗体検査は、妊婦健診の中に含まれていません。
現在、日本産科婦人科学会の産科診療ガイドラインでは、
「(CMVには)出生時の0.3~1%が感染していて、そのうち約5%が有症状とされるものの、感染した児のうちどのような児が重症化するのかの診断方法がなく、垂直感染を予防するワクチン等の方法もなく、母体の抗体陽性者のうちどのような場合に妊娠中に児に感染が成立するかの同定法も確立されていないため、現時点では妊娠初期にルチーンに母体の抗体をスクリーニングする有用性は確立されていない」と記載されていて、特に推奨はされていません。

これにならって厚労省も今のところ「やらなくてもいい検査」と位置付けています。
ですから、検査をやりますか?という提示をしたり、積極的に検査を奨めている産科施設はほとんどない現状です(産科施設の1割程度)。

自分が今、CMVに対する抗体を持っているかどうかを知りたいと思ったら妊婦健診の時にかかりつけの病院に言えば、血液検査を行ってくれます。(約2000~3000円で、できます。)
検査を希望する方は、積極的に自ら産婦人科医師に依頼してみましょう。

抗体検査で今感染しているのか、以前に感染していたのかがわかりますか? 

監修:長崎大学 森内浩幸

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

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