そろそろ子どもがほしいと思っていたり、不妊治療をしている人たちにこそ、
母子感染症について知り、また抗体検査をし、妊娠前から予防してほしいのです。

出産年齢の高齢化で、ただでさえリスクを抱えながら、妊娠できる回数も時間も限られた中で、それでも子どもがほしいと不妊治療をしている人の数は少なくはありません。
しかし、ちょっと知識が足りなかったばかりに、やっと授かったわが子が防げたかもしれない病気になる可能性もあるのです。
日本はただでさえ中絶が多い国と言われていますが、そういった母子感染が原因で中絶を選択するようなこともあり得るのです。
また中絶しなかったとしても、夢にまでみた我が子が予防できたかもしれない病気だなんて、悲しすぎます。
受精した、その瞬間は、全く問題ない健康な未来があったのに、抗体検査の機会や予防の知識がなかったために、その健康な未来を傷つけることが有り得るということを知って下さい。

防げたかもしれない病気に我が子がなってから知っておけばよかったと後悔しないためにも、まずこのような感染症が存在することを知り、自分が抗体を持っているかどうかを確認してください。
例えば、米国では妊娠12週以降のCMVの母体感染率は0.9~1.4%とされていますが、妊婦に対するCMV抗体検査や抗体陰性の妊婦に対する感染予防教育・啓発によって、0.19%に低下することが報告されています。
また、妊娠してから抗体検査をし、結果が陽性だった場合、妊娠前の検査結果と比較することで、いつ感染したのかを把握することができます。

検査を希望する方は、積極的に自ら産婦人科医師に依頼してみましょう。
可能なら妊娠する前、例えば結婚などの機会に検査をするのが理想です。

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