トキソプラズマはどんな女性にとって危険なの?

人間がトキソプラズマに感染した場合、生涯にわたって体内に虫体が残存します。
日本人成人の約10%は感染しているとする調査報告がありますし、国によっては
成人の半分以上が感染しているところもあります。
このようにトキソプラズマに感染することは決して珍しいことではありません。
しかしすべての感染がお腹の赤ちゃんに障害をもたらすわけではありません。
トキソプラズマによってお腹の赤ちゃんが亡くなったり障害を受けたりするのは、
妊娠中にはじめて感染した場合に限られます。

したがって妊娠前に既に感染していた女性が新たに妊娠してもトキソプラズマによる赤ちゃんへの障害を心配する必要はありません(注1)
要するに妊娠前にトキソプラズマに感染したことのない女性が、運悪く妊娠中に初めて感染した場合のみこの病気が問題になるわけです。

  • 妊娠前からトキソプラズマに感染している女性にとっては何も問題ありません。
  • トキソプラズマに感染したことのない女性が妊娠された場合、猫との付き合い方に注意する必要があります。

ご自分が感染したことがあるかどうかは(人間の)病院で検査することが可能です。
ですから理想的には、妊娠する前の段階、すなわち妊娠を希望された時点で検査しておくと良いでしょう(注2)
妊娠前からトキソプラズマに感染していることが分かったらそれ以上トキソプラズマについて心配する必要はなくなります。
動物と触れ合う上でのごく基本的なこと(口移しで餌を与えない、動物に触ったら手を洗うなど)を守って、安心して愛猫との生活を楽しんでください。

いっぽう感染したことがなかった場合、猫と生活するにはそれなりの注意が必要です。
次のページ以降の説明事項に留意していただきたいと思います。

注1)世界中を探せば、妊娠前からトキソプラズマに感染していたのに胎児に障害が見られた事例が全くないわけではありません。しかし妊婦が重篤な免疫不全状態に陥っていたとか、妊娠前といってもご懐妊直前の感染であったなど、かなり特殊な事例ばかりです。通常の妊婦さんに起こることではありません。

注2)現状では妊娠前にトキソプラズマの検査をすることはほとんどなく、妊娠中の定期健診の中で検査する場合が多いと思います。妊娠中の検査で「感染歴」がないと分かった場合は、出産までの間は猫との付き合い方に注意が必要です。感染歴があった場合、妊娠中の感染なのか妊娠前の感染なのかが重要ですので医師とよく相談してください。しかし感染歴がある妊婦さんの場合、猫からのさらなる感染(2度目、3度目の感染)で赤ちゃんの容態が悪化することはありません。猫との同居に関しては心配無用です。

では、どんな猫が危険なの?

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