胎内でトキソプラズマに感染した場合、どんな症状が出ますか?

感染が判明しても、前述したように胎児に移行しない可能性ももちろんありますし、 また移行していたとしても、妊娠時期のいつごろ初感染したかによっても症状は変わります。

妊婦の感染に続いて、顕性先天性トキソプラズマ省を起こす確率(グラフ)妊娠初期に感染した場合、流産や胎児死亡などの原因になりますし、 生まれてきたとしても、水頭症、脳室拡大、脳内石灰化、網膜脈絡膜炎などの脳や眼の病変のために、発達が遅れたり視力に障害が起こったりすることや、 黄疸、肝臓や脾臓の腫れ、皮下出血などの症状が出ることもあります。
初感染が妊娠後期になればなるほど、胎児への移行はしやすいのですが、胎児の体や防御機能がすでにでき上がっている時期なので、障害も軽くなるといわれています。
それこそ、見た目には何も症状はなく、いわゆる不顕性感染という状態の子もいて 何も知らなければ、本当に普通の健康な赤ちゃんです。
血液検査をして初めて、先天性にトキソプラズマに感染しているのだねとわかる程度なのです。
しかしこれは、かなり幸運な例で、現実は先天性トキソプラズマ症の症状は、 バラエティ豊富すぎて、一言であなたの子は大丈夫でしょうとか、こんな障害がでるとか、医学的な見通しを言い切ることはできないようです。
胎児にもたらす障害は、気づかないくらい軽度のものから死に至るまで様々で、一概には言えないのです。

大きくなってから先天性トキソプラズマ症がわかることもあるのですか?

監修:長崎大学 森内浩幸

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