どのような人がトキソプラズマに感染すると問題なのですか?

正常な免疫能を持つ人には何も起きなくても、『極度な免疫低下もしくは免疫不全の方』と『妊婦』が感染した場合は話が変わります。

極度な免疫低下もしくは免疫不全の方の場合
免疫に異常がある方は(AIDSや臓器移植後に免疫抑制剤を飲んでいる方や、癌で抗がん剤治療を受けている方など)、感染しやすい状態になっています。
このため、移植した臓器や輸血に潜んでいたトキソプラズマや、すでに体内に潜んでいたトキソプラズマが暴れることもあります。
前述のとおり、トキソプラズマは脳や眼などが好きなので、そこに症状が現れます。
また、心筋炎や肺炎などがおこることもあるようです。
妊婦の場合
免疫には大きく分けて抗体による液性免疫と貪食細胞による細胞性免疫の2つの種類があります。
妊婦も免疫能のうち抗体による液性免疫は通常と変わらず働きますが、細胞性免疫の方は妊娠を維持するためにパワーダウンするとされていますので、感染しやすかったり症状が出やすかったりと、注意が必要です。
また妊婦が初感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、胎児に悪影響を与える可能性があります。
これまでにトキソプラズマに感染した事が無い妊婦さんは、特に注意が必要です。

妊婦が初感染するとすべての胎児に障害が出るのですか?

監修:長崎大学 森内浩幸

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