子供が湯船の中でおしっこをした場合、湯船のお湯からサイトメガロウイルスに感染しますか?

サイトメガロウイルスは一般的に感染力の弱いウイルスです。

ウイルスが濃厚に存在する唾液や尿への直接の接触には十分注意していただきたいところですけれども、お風呂の中に唾液や尿が入り込んだとしてもかなり希釈されますし、お湯の中ではウイルスも不安定で壊れやすくなるため、過度の心配は必要ありません。

ただ、度々湯船の中におしっこをしてしまうお子さんであれば、シャンプーや洗顔の際には湯船のお湯は使わず、蛇口から出したお湯を使うようにされるとさらに確実ではあります。

湯船につかることや、湯船のお湯が跳ねて少し顔に飛んでくることや、湯船の中のお湯で(頭や顔以外の)身体を洗うことに神経質になる必要はありません。

またHPにも掲載しております通り、ウイルスが体内に入ったからと言って、必ず感染してしまうものではありません。 感染を防ぐ様々なバリアを人体は持っていますし、非特異的な免疫(自然免疫といいます)が、常にウイルスのような異物を排除しています。

こうした免疫機構で排除できないくらいの大量のウイルスが体内に入り込まないようにすることが肝心で、オムツをかえた後手洗いをする、子供の食べ残しは食べないなどの方がはるかに大切です。

母親がサイトメガロウイルスに感染している場合、母乳を与えてはいけないのですか?与えたい場合は冷凍母乳にしなくてはならないのでしょうか?

監修:長崎大学 森内浩幸

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

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