日本における妊娠可能年齢の女性のCMV抗体保有率は、かつての90%以上から70%前後に減少していることが報告されています。
このことは、乳幼児期に感染を受けずに成人となり、妊娠中の初感染により、先天性CMV 感染症患児を出産する頻度が増加することにつながります。

CMVに対する免疫を持たない妊婦は、特に感染しないように気を付ける必要があります。

実は、妊娠中にCMVに感染する原因で最も多いのは、「小さなお子さんの唾液や尿に触れること」なのです。
そこで、CMVに対する免疫がないことが分かった保育士さんや上に小さなお子さんがいる妊婦さんは、特に気を付ける必要があります。

妊婦さんが特に心がけることを以下に挙げます。

頻繁に石鹸と流水で20秒間、手を洗ってください。
おむつ交換、子どもの食事、鼻水やよだれの処理、オモチャを触った後は念入りに手洗いすることを常に心がけましょう。
食べ物、飲み物は子どもとは別にし、同じ箸やスプーンやフォークも使わないようにしましょう。
子どもとキスをするときは唾液に気をつけましょう。
頬や唇へのキスは避けて、その代わりにおでこにキスをしたり抱きしめてあげてください。
子どもの体液やおしっこがついてしまったオモチャや家具などは、きれいに拭き取りましょう。
CMVは、界面活性剤(石鹸)、アルコールなどの有機溶媒、次亜塩素酸などに弱いので、単に水拭きではなく、こうしたものが入った消毒薬や清掃用品を使うといいでしょう。
また、乾燥にも弱いので、敷物や布団類は天日で十分に乾燥させると安心です。
保育所で働いている場合は、なるべく年長の子どもを担当してください。
妊娠中の性行為の際には、コンドームを使いましょう。性行為を通じて、サイトメガロウイルスに感染する可能性があります。

妊娠前から予防することはできますか?

監修:長崎大学 森内浩幸

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