胎内でCMVに感染した場合、どんな症状が出ますか?

胎児での症状
重症の場合、流産や死産することがあります。
また妊婦健診で行われる超音波検査で、「胎盤や胎児の発達の異常」が観察されることがあります。
(具体的には…胎盤肥厚、羊水過多、子宮内胎児発育遅延、胎児水腫、小頭症、脳室拡大、水頭症、脳室周囲石灰化、肝臓腫大、脾臓腫大、腹水、腎盂拡張、巨大尿管などの所見)

代表的なものに、難聴、精神運動発達遅滞、てんかん、視力障害、自閉症(歴史的に有名なものは先天性風疹症候群ですが、先天性CMV感染も自閉症の原因の一つとなることはわかっています。)などがあります。

新生児での症状

以下の症状のどれか、あるいは複数観察されることがあります。

(1)外からみてわかること:
(妊娠週数に比して)体が小さい、小頭症、頭囲拡大(水頭症)、けいれん、出血斑(ブルーベリーマフィン様)、黄疸、腹部膨満、呼吸障害など
(2)診察してわかること:
肝脾腫など
(3)検査してわかること:
血小板減少(血液検査)、脳室周囲石灰化・脳室拡大(CT・MRIなど)、脈絡網膜炎(眼科)、難聴(ABRなど)

後から出てくる症状
出生後しばらくしてから障害や症状が現れることもあります。
これは生まれた時に何らかの症状が認められていた赤ちゃん(症候性感染児)に新たに加えられる症状としても起こりますが、生まれた時には症状に気付かれていない赤ちゃん(無症候性感染児)にも現れてきます。
代表的なものに、難聴、精神運動発達遅滞、てんかん、視力障害、自閉症(発生機序がはっきりしていませんが先天性風疹症候群での例が有名です)などがあります。

特に重要なものは難聴ですが、これは、言葉が出てくるはずの時期まで気付かれないこともあります。
今、日本の多くの地域では、生まれてまもなくの時期に産院で聴力スクリーニングを受けています。
そこで見つかった難聴の赤ちゃんの検査で、先天性CMV感染が見つかることもあります。
でも油断は禁物です!先天性CMV感染による難聴は、しばしば遅発性・進行性であって、新生児聴力スクリーニングでは全く異常が認められなかったにも関わらず、高度の難聴に進行してしまうことが多々あるということです。
原因不明の難聴または遺伝性難聴疑いと考えられていた患者を調べてみると、実はその20数パーセントが先天性CMV感染によるものだったという報告が欧米から出ており、日本の調査でも10数パーセントはCMVが原因のようです。

先天性感染があって、幸いにも生まれた時に症状がなかったお子さんは、発達の遅れはないか、聴覚は正常かなど、小児科医や耳鼻咽喉科医に頻繁に診てもらうことが大事です。

聴覚が落ちてきたら、早めに言語療法士などの協力が得られるようにすると、最終的に高度な難聴になってしまっても、言語を理解する能力は、同年齢のお子さんと同じ程度にできることが知られてきています。また人工内耳埋込術のような手術による治療も可能です。

先天性CMV感染の診断はどのようにして行われるのですか?

監修:長崎大学 森内浩幸

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