soさんの体験談

トキソプラズマについての知識が足らず、妊娠前後にローストビーフを食べたり、ガーデニングをしたり、猫カフェに行ったりして、慎重に行動しなかったことを後悔しました。

体験談寄稿 NO.21 soさん

2015/03/03 更新

Data

  • 妊娠の約1年前から妊娠8週までのどこかでトキソプラズマ初感染
  • 出産後検査で胎児感染無し

STORY

トキソプラズマの検査で陽性発覚

トキソプラズマの検査で陽性発覚 分娩予定の病院で他の検査を受けに行ったところ、予定外に産科に呼ばれ「詳しくは産科の先生から聞いてください」と少々歯切れの悪い感じで告げられました。

妊娠11週でトキソプラズマのIgM抗体が4.3で陽性とのこと、妊娠初期の感染であれば胎児感染率は2%程度、ただし妊娠初期に胎児に感染した場合は重症化する、との説明でした。

その時までは、トキソプラズマはルーチンで検査しているもの位にしか思っていなかったので、意外な話の展開にショックを受けました。その後どうしても不安がぬぐえなかったので、主治医に三井記念病院の小島先生宛に紹介状を書いてもらうことにしました。

専門医による治療

三井記念病院では感染時期の判定のためトキソプラズマIgG抗体のアビディティ検査をしてもらうことになりました。
検査結果は妊娠17週で3.5%、22週で6.3%(10%未満が急性感染)という低い値で、妊娠の約1年前から妊娠8週までのうちのどこかで初感染した、とのことでした。

アセチルスピラマイシンとアジスロマイシンの服用で、顕性感染の可能性を1/2000、不顕性感染の可能性を13/2000まで低下させられると聞き、分娩まで休薬なしで服用し続けました。抗生物質の副作用で、ひどい下痢や腹痛に悩まされましたが、整腸剤を飲みながら頑張って服用しました。

地元病院での検診のたびに自分の知識不足を後悔

地元の病院での妊婦健診では、超音波の技師さんや先生が変わるたびに「先天性トキソプラズマ症の疑いがあるので胎児に脳室拡大がないか、脳に石灰化が見られないか、など注意深く見ていただけますか」とお願いしました。それを伝えるたびに、トキソプラズマについての知識が足らず、妊娠前後にローストビーフを食べたり、ガーデニングをしたり、猫カフェに行ったりして、慎重に行動しなかったことを後悔しました。

娘誕生

2013年10月、娘が誕生しました。
出産した病院で出生時の母体と臍帯血の血液検査、胎盤の病理検査、生後1か月目に血液検査、頭のCT検査、眼底検査、生後3か月、6か月、1歳時に血液検査をし、先天性トキソプラズマ症はないと診断されました。
通常よりも検査項目が多かったので、娘にも負担がかかったでしょうし、私たち夫婦だけでなく私たちの両親にも心配な思いをさせてしまいました。 現在、妊娠中に不安だったのが信じられないほど、子どもは元気にすくすく育っています。

妊娠を希望する人、医療者に伝えたいこと

最近では高齢出産が増え、不妊治療をする人が増えてきているというニュースをよく目にします。私自身も不妊治療を経て結婚5年目の37歳で初めて子どもを授かりました。仕事と通院との両立、お金のやりくり等、人よりも大変な思いをして授かった矢先に、トキソプラズマ検査で陽性となり「産む・産まない」を考えなければならなかったことは非常に辛かったです。

私のような思いをしないためにも、これから妊娠を希望する人にこそ、トキソプラズマについて知っておいてもらいたいし、可能なら妊娠前にも検査をしておいてほしいと思います。

そのためには不妊治療を行っている病院の医療者、患者にも啓発が必要だと思います。
感染が妊娠前であれば先天性トキソプラズマ症は発症しないそうです。妊娠前に陽性か陰性かがわかっていれば、感染が妊娠前なのか後なのか判別がつきにくかった私のように悩むこともないと思います。

検査で陽性でも早まらないで

私のように妊娠後にトキソプラズマの急性感染と診断された例でも、生まれた子には感染がないということも多いのです。
小島先生の経験によれば「アビディティを測定し治療を適切に行えば、先天感染が生じにくい」そうです。
地方の病院でも、積極的なトキソプラズマのスクリーニング、適切な治療、フォローがなされ、早まった決断をする人に抑制がかけられればいいと思います。

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