サイトメガロウイルスとは何ですか?
サイトメガロウイルス[cytomegalovirus(以下CMV)]は、世界中どこにでもいるありふれたウイルスで、ヘルペスウイルスの仲間(学名human herpesvirus‐5)です。
CMVはヒトにしか感染しませんが、感染すると体内の様々な組織に広がり、いろんな細胞に住み着けます。細胞の中に隠れてしまうため、免疫の攻撃から逃れやすい特徴があります。そのためいったん感染するとCMVは「一生」体の中に潜んだ状態になります(潜伏感染)。これは水痘ウイルス(水ぼうそうや帯状疱疹を起こすウイルス)や単純ヘルペスウイルス(口唇ヘルペスなどを起こすウイルス)などヘルペスウイルスの仲間に共通する特徴です。
40年ほど前の日本では、ほとんどの成人にCMV感染経験があるといわれていました。しかし、先進国など衛生状態が良い国ほど感染者は少なくなり、現在の日本では妊婦の3人に1人は感染経験がないといわれています。
CMV粒子の銀粒子電顕写真
監修:長崎大学 森内浩幸
妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条
11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。\ NEW / 印刷して見える所に貼ろう! 11か条イラスト版PDF