健康な人または新生児・子どもがサイトメガロウイルスに感染するとどうなりますか?

健康な人は、感染しても問題となる症状はほとんど起きません。

しかし思春期以降に初感染した時に、たまに発熱、悪寒、疲労感、気分不快、また筋肉痛、頭痛、頚部リンパ節腫脹、肝臓・脾臓の腫れや機能異常などが起きるCMV単核症や急性CMV肝炎になることもあります。

また、歳を重ねたりストレスが加わったりして一時的に免疫機能低下が起き、潜んでいたCMVが増殖を再開する(再活性化)ことがありますが、症状が出ることはほとんどありません。あっても倦怠感や微熱など「風邪を引いたかな」と感じる程度です(不顕性感染)。

健康な新生児や乳幼児も同様で、感染しても問題となる症状はほとんど起きません。

妊娠前にCMV感染したことがある妊婦の場合、妊娠の終わり頃になると体内に潜伏していたCMVが再活性化して、産道(腟)に排出されます。また出産後は母乳の中にCMVが含まれます。そのため出産や授乳を介して、新生児がCMVに感染することはよく起こりますが、健康であれば何も症状は起こらず(不顕性感染)、数年に及ぶ長い期間、唾液や尿の中にウイルスを出し続けます。

未感染の乳幼児も、保育園などで感染している乳幼児らと触れ合い遊ぶうちに自然と感染していきますが、健康であれば症状は起こらないので心配いりません。

しかし、CMVに感染すると問題が起きる人もいます。
それは「胎児」「からだの機能が未熟な状態で生まれた赤ちゃん(低出生体重児や早産児など)「免疫機能が低下した人」です。

どのような人が感染すると問題なのですか? 

監修:長崎大学 森内浩幸

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

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