妊娠中の感染予防のための注意事項 – 11か条 その3
肉は、しっかりと中心部まで加熱してください。
レアステーキも生ハムもサラミも
大好物なのに、だめですか?

しっかり火が通っていない肉料理には、おなかの赤ちゃんを病気にする可能性があるトキソプラズマ原虫やリステリア細菌などがいるかもしれません。
でも、これらは十分な加熱調理で殺せます。サラミ等は同じ名称の製品でも加熱処理をしているものと、していないものが存在します。火の通り具合が不安なら、市販のお惣菜やお弁当などの肉料理も避けた方が無難です。

買ってきた調理済みの肉料理も、本当に十分な加熱調理をされているのか定かではありません。表面が加熱調理されていても、火の通っていない内部には活きた病原体がいる可能性があるため危険です。そういったものを食べて心配をするくらいなら、中心部の赤みがなくなるまで、自分でしっかり加熱調理したもの以外は食べない方が無難です。

  • ユッケ
  • タルタルステーキ
  • レアステーキ
  • ローストビーフ、生ハム
  • 生サラミ
  • 生ベーコン
  • 肉のパテ(火を通していないパテ、加熱不十分なパテ)
  • 馬刺し、鳥刺し、鯨刺し、ヤギ刺し、鹿刺しやエゾシカのレアステーキのような加熱が不十分なジビエ料理(野生の鳥獣)

等は、妊娠中は避けましょう。

またサラダや魚のパテ(土が付着していたり、調理器具を生肉と共有していたりする可能性があるもの)から感染した事例もあります。

基本的に、妊娠中には十分に火が通ったもの以外は食べないように心掛け、もし食べてしまってから本当に加熱製品だったか不安になった場合は、産科医に相談して、必要に応じてトキソプラズマの感染がないか検査してもらいましょう。

 


(4) 殺菌されていないミルクや、それらから作られた乳製品は避けましょう。


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妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

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