くしゃみからサイトメガロウイルスに感染しますか?
基本的にはくしゃみや咳のような飛沫(しぶき)からの感染はほとんどないのですが、状況によっては注意します。
基本的にはくしゃみや咳のような飛沫(しぶき)からの感染はほとんどないのですが、状況によっては注意します。
感染した人(特に小さな子ども)の唾液や尿に出てくるサイトメガロウイルス(CMV)が、口・鼻・目から入って来ることで私たちは感染します。
だから、妊娠中は子どもの唾液や尿がついたもの(食器やおむつなど)に手を触れた後は、その手で口・鼻・目を触らないうちにしっかり手洗いする必要があります。
もちろん食器を子どもと共有したり、子どもの飲み残し・食べ残しを口にしたりすることも避けます。
妊娠中にお子さんにキスする際は、唇やほっぺた(よだれが付いているかも)は避けて、おでこにしてあげて下さい。
お子さんと顔と顔を突き合わせるような近距離で、もしお子さんがくしゃみをして唾液を飛ばしたら、目・鼻・口に入って来るかも知れませんので、その場合は感染の可能性があります。お子さんがくしゃみや咳をしている時に顔を近づける際には、ちょっと注意してください。
ただ、大人では唾液からウイルスが出ることは少なく、また出る場合でもウイルスの量が少ないので、マスクなしで会話をしたり、近くでくしゃみや咳をされたりしても、心配する必要はありません。
CMVはあまり頑丈なウイルスではないため、唾液などの体液中では安定していられますが、乾燥することや石けんでの手洗いやアルコール消毒で壊れてしまいます。新型コロナのように感染しやすい(飛沫感染・空気感染する)ものではないので、上に述べたような注意を守れば、神経質になる必要はありません。
監修 長崎大学 森内浩幸
妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条
11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。\ NEW / 印刷して見える所に貼ろう! 11か条イラスト版PDF