妊娠中の感染予防のための注意事項 – 11か条 その5
ネコの汚れたトイレに触れたり、掃除をしたりするのはやめましょう。
妊娠したらネコを手放した方がよいのでしょうか?
手放す必要は全くありません。注意をするのは糞の扱いだけで、触れるのは問題ありません。
ただし、キスや頬ずりなど濃厚な触れあいは避け、触れた後は手を洗いましょう。
ネコの糞にはおなかの赤ちゃんを病気にする可能性があるトキソプラズマがいるかもしれないので、できるだけネコトイレの掃除は他の人に代わってもらいましょう。
それが難しい場合は、手袋やゴーグルを着用し、なるべく砂塵を巻き上げないよう気を付けて作業してください。
またトイレの掃除は毎日行い、清潔を保つようにしてください。ネコを感染させない努力も大事です。

 

外に自由に出られたり、生肉や小動物を狩って食べたりしているネコは、トキソプラズマなどの病原体に感染している可能性があります。ネコ自身は感染しても大抵は問題ありませんが、感染したてのネコの糞に排出されたトキソプラズマが妊婦に感染すると、おなかの赤ちゃんにまで感染して、赤ちゃんを病気にする可能性があります。

飼っているネコが感染しないように注意(外飼いをしない、生肉を与えない)しましょう。
また、もし糞にトキソプラズマが排出されていたとしても24時間ほどたたないと病原性は出てこないので、予防のためにも毎日(24時間以内に)一回はトイレ掃除するようにしましょう。もちろん作業後には必ず手を洗ってください。

また、ネコは舌で体中をなめて毛づくろいするので、もしトキソプラズマを糞に排出していた場合、お尻だけでなく全ての体毛に付着している可能性もあります。
毛に顔をうずめたり、頬ずりしたり、キスをしたりするような濃厚な触れあいは避け、触れた後は手を洗いましょう。

 


(6) げっ歯類(ネズミの仲間たち)やそれらの排泄物(尿、糞)に触れないようにしましょう。


妊娠中の感染予防のための注意事項11か条全体へ

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

\ NEW / 印刷して見える所に貼ろう! 11か条イラスト版PDF

11か条イラスト+解説(PDF)