妊娠中の感染予防のための注意事項 – 11か条 その6
げっ歯類(ネズミの仲間たち)やそれらの排泄物(尿、糞)に触れないようにしましょう。
ふれあい動物園でモルモットを抱くだけでも危険ですか?
出産までは触れずに見るにとどめましょう。もし既に飼っている場合は、その世話は他の人に頼みましょう。全てのハムスターやモルモットが感染しているわけではありませんが、妊婦に感染すると、おなかの赤ちゃんに病気を生じさせる可能性のある有害なウイルスを、まれに持っていることがあります。

 

げっ歯類(ネズミの仲間たち)はリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(Lymphocytic choriomeningitis virus: LCMV)に感染していることがあります。このウイルスは排泄物や唾液に排出されるので、触れあいでヒトに感染することがあります。

軽い髄膜炎を起こすことがあるウイルスですが、妊婦が感染した場合はおなかの赤ちゃんにまで感染が及び、小頭症や脳室周囲の石灰化、視力障害などTORCH症候群に共通するような症状を引き起こすことがあります。

また生後21ヶ月までの死亡率が高くなるというデータもあり、妊婦はこれらの動物との触れ合いは避ける方が無難です。

 


(7) 妊娠中の性行為の際には、コンドームを使いましょう。


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妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

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