中日新聞記者 細川暁子さまより-10周年に寄せて

◯ 中日新聞記者 細川暁子さまより

トーチの会代表の渡邊智美さんに初めて取材させていただいた2013年春、私は次女の妊娠中でした。
渡邊さんにお話を伺うまで、「トーチ症候群」の原因となる「トキソプラズマ」や「サイトメガロウイルス」について、まったく無知でした。
「先天性トキソプラズマ症」を防ぐため、妊娠中は感染源となり得る生肉を食べない方がいい。そんな大切な情報を教えてくれる人は、それまでいませんでした。
渡邊さん自身も「どうして誰も教えてくれなかったのか」との思いから、啓発をされていることを知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

細川さんが取材してくれた記事→

東京新聞・中京新聞に、当患者会が取材を受けた内容が掲載されました。

7/22東京新聞に取り上げられました

東京新聞掲載と「エリザベスと奇跡の犬 ライリー」

 

私が渡邊さんを知ったきっかけは、ネットで記事を読んだことでした。
しかし活動当初、渡邊さんはネットに中傷を書き込まれたこともあったと伺いました。
それでも実名で、顔を出して啓発を続けてきたのは、同じ痛みを他の人には味わわせたくないためだと教えてくれました。

昨年春には、渡邊さんのご紹介で、トーチの会会員の藤千恵さんにも取材をさせていただきました。

その時の記事→
【下の子妊娠中 注意して サイトメガロウイルス 】
https://www.chunichi.co.jp/article/227366?rct=hosokawa_akiko

サイトメガロウイルスの感染予防のためには、妊娠中に上の子の食べ残しを口にしたり食器を共有したり、子どもにキスしたりしない方がいいことなど、藤さんもご自身の体験から、啓発を続けてくださっています。
記事に添える写真撮影には、聴覚障害がある娘さんも協力してくれました。

トーチの会のみなさまの勇気、赤ちゃんとお母さんを守りたいという願いのおかげで、私を含め、多くの母親が正しい知識を得ることができ、トーチ症候群の認知度は上がりました。

トーチの会10周年、活動に敬意を込めて。心から、ありがとうございます。

 

中日新聞記者 細川暁子
中日新聞・東京新聞記者。三重県出身。2003年入社。彦根支局や東京本社生活部などを経て、現在は名古屋本社生活部で医療担当。

プロフィール詳細はこちら
https://www.chunichi.co.jp/tags/reporter/hosokawa_akiko?ref=gnb_sp_lv3

https://twitter.com/hosokawaakiko

 

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細川さんとの出会いは、会ができて間もなくの頃でした。
熱心に話を聞いてくださり、
まだ世の中がトキソプラズマもサイトメガロウイルスも「聞いたこともない」という状況に危機感をもってくださり、多方面に取材を進めていってくださいました。
学会にも来て取材してくださったり、
本や絵本の出版時には、米国の原作者にまで取材をしてくださいました。
メディアの力は本当に偉大で、定期的に何回も記事にしてくださるたびに、周知が進んでいっています。
細川さんと同じようには文章は書けませんが、見習っていきたいです。
今後も正しく恐れてもらうために、
正しくわかりやすい情報提供をトーチの会は心がけていきたいと思います。

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2022年9月23日はトーチの会の発足10周年記念日でした。
10年間活動を続けてこれたことを記念して、当会の関係者や関係団体からトーチの会へメッセージを寄せていただきました。

その方・団体の紹介を交えて、メッセージをご紹介させていただきました。(掲載順序は不同です)

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

\ NEW / 印刷して見える所に貼ろう! 11か条イラスト版PDF

11か条イラスト+解説(PDF)