妊娠中のトキソプラズマ初感染が判明した場合、何か対応策はありますか?

妊娠中に初感染してしまったとしても、対応策があります。
母体の感染から胎児への感染に至るまでには、胎盤という強固な関門を抜けなくてはならないので、ほんの少しタイムラグがあります。
なので、これ以上胎児にトキソプラズマが攻め入って、暴れまくるのを防ぐため、母体に薬を投与してブレーキをかけるのです。
スピラマイシンという薬は胎盤で濃度が高くなる性質がありますから、 胎盤でトキソプラズマと戦ってくれるのです。
だからといって、100%胎児への感染を食い止めることは正直難しいのですが、感染していたとしても、胎児に起こる障害を軽減することはできると実証されています。
妊娠中の早期に感染に気付いて予防投薬をされた子では、症状も軽いとされています。 (といっても、もちろんこれも確証はされていませんが。)

胎内で感染した場合、どんな症状が出ますか?

監修:長崎大学 森内浩幸

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条

11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。

妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条 イラスト

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11か条イラスト+解説(PDF)