トキソプラズマは家畜の肉や感染したばかりのネコの糞や土の中などにいる、ごくありきたりの原虫です。原虫と言っても、とても小さな単細胞動物なので目には見えません。
日本では大人になってから感染率が高くなる傾向にあります。 感染しても健康な人には全く問題ないのですが、妊婦が初めて感染した場合は、その胎児にも感染が及ぶことがあるので注意が必要です。
感染した胎児には、流産・死産、脳や眼の障害などが生じることがありますが、症状も障がいの重さも様々です。
そして、感染しても何も症状がないこともあるし、出生時に問題がなくても成長するにつれて症状が出る場合もあります。
特に重要なものは網脈絡膜炎による視力障害です。
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- Q&A形式で理解できる「トキソプラズマ」入門編
- トキソプラズマに関する正しい知識を身につけましょう。
専門家監修の元、一般の方向けのわかりやすいコンテンツを用意しました。
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- トキソプラズマ、よくある質問編
- トーチの会HPへお問い合わせいただいた内容のなかから、特によくあるお問い合わせ(質問)を掲載しています。入門編で不明点がある場合、こちらもご覧ください。
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- 体験談
- トーチの会トキソプラズマ患者会員様に寄稿いただいた体験談をお読みいただけます。
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- 猫とトキソプラズマ
- “猫を飼っている”妊婦さん、妊娠を望む方に読んでほしいコンテンツです。
猫を飼ってる場合に、何に気を付けて生活すればよいかわかります。
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- 寄稿
- 生食ブームに潜むリスク:食肉におけるトキソプラズマの現状
岐阜大学応用科学学部客員准教授 松尾加代子先生(2013-07-15) - 病原性寄生虫「トキソプラズマ」に関する基礎医学研究について
大阪大学微生物病研究所・感染病態分野・教授 山本雅裕先生(2013-05-05)
Q&A形式で理解できる「トキソプラズマ」入門編
- トキソプラズマとは何ですか?
- トキソプラズマにはどうやって感染するのですか?
- 妊婦はネコを飼ってはいけないのですか?
- 妊婦が土いじりをすることがどうして危険なのですか?
- 妊婦が生肉を食べることがどうして危険なのですか?
- 感染するとどんな症状が出ますか?
- どのような人が感染すると問題なのですか?
- 妊婦が初感染するとすべての胎児に障害が出るのですか?
- 自分がトキソプラズマに対する免疫を持っているかどうかは、どうすればわかりますか?
- 抗体検査で今感染しているのか、以前に感染していたのかがわかりますか?
- 妊娠中の初感染が判明した場合、赤ちゃんにも感染しているのですか?
- おなかの中の赤ちゃんが感染したかどうか調べる方法はありますか?
- 妊娠中の初感染が判明した場合、何か対応策はありますか?
- 胎内で感染した場合、どんな症状が出ますか?
- 大きくなってから先天性トキソプラズマ症がわかることもあるのですか?
- 妊娠前から予防することはできますか?
- 先天性トキソプラズマ症で生まれた新生児の治療薬は日本にありますか?
- 先天性トキソプラズマ症でうまれる赤ちゃんはどのくらいいるのですか?
- 感染者増加の背景は?
- 大事なのは、各自が予防法を知ることですね?
- 今、私たちにできることを教えてください。
監修:長崎大学 森内浩幸
トキソプラズマ、よくある質問編
- 乳製品、食肉製品からトキソプラズマに感染することはありますか?
- 生もしくは加熱が不十分な肉を食べてしまいました。
トキソプラズマに感染したかどうか調べるには、いつ頃検査すればいいですか? - インターネットでハトのフンからトキソプラズマに感染するという情報が多く見られたのですが、本当ですか?
監修:国立感染症研究所 永宗 喜三郎
妊娠中の感染予防のための注意事項-11か条
11か条をかわいいイラスト付きでプリントサイズにまとめました。 トキソプラズマやサイトメガロウイルスの予防だけでなく、妊娠中の様々な感染症からの予防について書かれています。妊娠中の方も、周りに妊婦さんがいる方も、知っていただきたい内容です。\ NEW / 印刷して見える所に貼ろう! 11か条イラスト版PDF